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開幕   Mye Wagner [Malraux Camus Sartre 幾何]

 四匹の猫 Se levanta el telon 開幕

 マドリッド駅に着いた。
 マックことマキシモ・ガルシア・ヴァレンティンは、これほど素晴らしい駅を他に知らない。燃え残った遺跡のように不敵な威容の外観。様式がどうのこうのと語る前に、黙壁の弾痕のような小穴をなぞってみたくなる。マックはもちろん内乱を肌身に知らない。しかし駅構内に入ってから斬新な植樹と彫塑を見ると、自分の国が内面の高まりを抑えきれない正直な農夫のように思えるのだった。昼のうちは陽に感謝して生きればいいのだ。疑惑、些細な悪態、躓き、悪いことは夜のほんの一時にすぎない。そしてこの駅はスペインそのものだ、などと高揚してくる自分。マックは小さく吹き出してから首を傾げる、不可思議なほどに純情な国民性について。やめよう、そもそも首都を去るにあたって国民性を云々言うのは感傷からなのだろうか。いずれにせよ、マックはこれからAVEに乗って遥かなビィゴ(Vigo)を目指している。豚の丸焼きを饗しないではいられない農夫の都から、カンタブリア海の鰯を愛でる漁師の都へ旅立つのだった。
「あんたはレイガダにいる頃から、子供の頃から、釣りが好きで、魚や蟹や石ころが好きな変な子だった。ホテルに魚貝を納めているそのお店、レコンキスタ(Reconquista)の社長も釣りが好きで、本当かどうか冗談なのか、十六歳まで海賊になろうと思っていたとか言ってるよ」
 マックは誰よりも姉を敬愛していた。姉アンジェリカが紹介してくれた海鮮卸売レコンキスタのことを想うと、音もなく動き出したAVEの硬質な窓外に、青黒い海老が弾けるように見え隠れした。そうだった、大洋と海老と神に唾する海賊は、マックがレイガダの葡萄畑で雲間に見ようとしていたものだった。
 レイガダ、そこはモンフォルテ市内からファンモンテス通りを東北へ行った村である。ヴァレンティン家は葡萄と豚で生計を立てて四世代を経てきた。それ以前の祖先についての噂、英国の海賊、成り上がりフランシス・ドレークの手下ながら、スペイン女に騙されてドレークから離反した奴だったなどと。
「あたしもさ、最初は田舎娘らしくマドリッドに憬れていた、正気なところさ。でもビィゴに来て吹っ切れた、Vicus の娘にはVigo あたりが楽園だってね」
 マックは姉が洒落たラテン語のVicus(村)の言いまわしが、早口で機転が利くダビドからの影響だと最近になって知った。姉は小才をどこか玩んでいる夫を敬愛していた。姉アンジェリカは、思考の果ての断崖で躊躇している男たちに、桟橋で荷を積み込み始めた運命に抗う帆船を毅然と指差すような女だった。そんなアンジェリカが弟マキシモに愛されていたことは、単なるありがちな姉弟の愛情という以上に父性的な放任主義が見え隠れしていた。
「都落ちじゃない。そもそもガリシア人からすればだね、マドリッドなどはアメリカのワシントン扱いじゃないか。つまり単なる首都、つまらない中央の豚小屋さ。何を言いたいのかというとね、アメリカなら海に向いたニューヨーク、それは同じく海に向いたビィゴに当てはまる。そうさ、マドリッドでのセールスマンごっこは終わりだ。幕が上がる(Se levanta el telon)のはここ、ビィゴからさ」
 バスク語Urzaiz駅なるVigoUrzaizで迎えてくれた義兄ダビドは自慢げにそう言った。
 ダビドは俗に言う苦労人だった。ヘレス・デ・フロンテーラの料理店、トリハとアヒージョを売りものにしている飯屋の三男として生まれたが、三歳のときに母親が他界したので父と長兄夫婦に育てられた。だからというわけでもないが、辛口のシェリーを大事そうに飲む以外は、とても歌って踊るアンダルシアの男からは遠い憂いが見え隠れした。
「憂い?リア・デ・ビィゴ(Ría de Vigo)あたりを男が一人で散歩すれば、誰だって寂しそうないい男に見えるものさ。ダビドがずっとビィゴにいるのはね、別に故郷のヘレスに嫌な思い出を持っているわけじゃなくて、敬遠しているのさ、今もって彼と妹のフアナに金の無心をしてくる長女のカタリーナを」
 姉のアンジェリカはそう言うと、それこそ憂いた少女のようにボーザスの浜辺の壜を重そうに蹴ったのだった。
 アンジェリカは高校を卒業後、ビィゴのホテルに勤めて、二十三歳のときにホテル内の宴会場に勤務していた十歳上のダビドと結婚した。よってマックがヴィゴに到着したとき、姪たちは五歳と二歳になっていて、姉夫婦は子供の教育とレイガダの老父母について話すことしきりだった。ヴァレンティン家のことを真摯に思いやる姉アンジェリカ、そして開幕したばかりのヴィゴ戦に未だ夢見る弟マキシモがいた。
 マックは姉アンジェリカとダビドが住まうカルメ地区の中層アパート、その同じ棟の一階になんとか腰を落ち着けた。一階といっても半地下であり窓目線が地上であるのは致し方ない。未だ少壮たるマックにとって日々はまさにレコンキスタでなければならない。ガリシア州最大の港湾都市ビィゴは、マックにとってひたすら海へ向いた懲りない開幕の地でなければならなかった。

 レコンキスタは湾岸道路に沿ったコンサートホールを望める通りにビルを構えていた。「レコンキスタ」という商号はヴィゴは無論、スペインではありふれている。フランスから解放されたレコンキスタの日は言うまでもなく三月二十八日であるが、酒場や流行りのスポーツジムにはありがちな「レコンキスタ」も加工卸売業では珍しい。この辺りではありふれたスペイン継承戦争に従軍してヴィゴ湾の海戦で散っているガリシア人、社長一族の祖先もその根っからのガリシア人故であろうか。
「ここはだな、ヴァイキング、海賊ドレーク、そしてトルコ、フランス、といった連中に随分と食いものにされたってわけだ。だからマドリーがどうにかなろうとヴィゴは逞しく強かに生き続けるしかないのさ」
 社長のセルカ・セグンド・モラレスはそう言いながらレアルの白シャツの脇腹に脂をなすりつけた。シャツの年季の入り様を見て微笑むマック。淡白な鮫のフライは初めての味わいだったが、マドリッドを遠く離れても隠れたレアル・ファンを見るのは初めてではなかった。豪快な鮪延縄漁師を想わせるような日焼けした横顔のセルカ。しかしセルカの豪放磊落さは歓迎会の夜だけで、勤務中は銀糸を混ぜたメタリック色のスーツを着こなした、お洒落で沈着にして果断を見せつける社長だった。
 セルカのようなキャプテン、セルカのような五十男になること、と三十四歳になるマックは少年のように憧れだしていた。
「モラレス家っていうのはだな、おまえが聞いているように、北の海賊なんかと戦ってきたガリシア人の古い家系らしいけど…社長、セルカはだな、あれは先代の養子なんだよ、実はな」
 加工場の場長ハメロ・アセンシオは、魚貝の選別と加工、帳票と納期確認まで、マックに手取り足取り懇切丁寧に指導してくれた。優柔な親父然としているハメロが、行きつけのバルでピンチョスの串を舐りながら「セルカは養子」だと言ったとき、マックのほろ酔いを裏返すような感覚があった。あの颯爽とした社長が養子?だからといってハメロの後の言動はセルカを揶揄するものでもなかった。むしろ養子セルカは先代に見出された者、ここ十年ほどで会社を飛躍させた救世主。マックは港を出航しポルト沖を南下しての地中海挿話に聞き入った。
「なんだセウタも知らないのか、ジブラルタルはドレークのもので、セウタはアフリカ。先週の新聞にもちらっとあったけど、モロッコから国境の柵を乗り越えてセウタに入ろうとしてる奴らが今でも絶えない。そのセウタ市の出身らしい、セルカは。もちろん、モロッコ人でもアルジェリア人でもない。本人はサブサハラの血が混じっているのかも、とか冗談を言っている。しかし場所柄と言おうか、セルカの生まれつきの頭の良さもあって、あの通り、フランス語でも英語でも、最近は鮪を買い付けに来る日本の商社のために日本語まで話そうとしている。大した奴さ、うちの社長は」
 マックは一段落したところでカウンターの向こうの金髪娘を一瞥しながら聞いた。
「社長のお子さんはまだ十代ですか?」
「セルカに子供はいないよ。見ての通り男っぷりがよくて仕事ができるから女どもは蟻のように群がる。今の奥さん、とは言っても正式に結婚していないようだけどな、あれで三人目かな。つまり二度、離婚しているっていうことか。俺かい?俺はあんなことは一度で沢山。イベリコみたいな女房とカマス鰆みたいな眼鏡をしている娘が一人。おまえは?」
 マックはどこか聞こえよがしにマドリッドでの結婚と離婚を披瀝した。
「なるほどな、いい男はいい男なりに大変だっていうわけだな。だったらセルカに、社長に二番目の女がいそうな所を教えてもらうといいさ」
 ハメロは目を細めて羨望とも嘲笑ともつかない微笑のまま項垂れるのだった。

 海水浴には早すぎるボーザスの海水浴場で大竿を振るって投げ釣りをしている男。金髪を靡かせてサングラスのフレーム曲線がどこか懐かしい。近づいてみると顎髭も胸毛も灰白色にわだかまっていて、弛んだ咽喉や胸元の夥しい染みから老齢なのが見て取れた。刻一刻と投げる度に背中が曲がっていった。何も釣れていない、外洋から流れ着いた木切れひとつも。その繰り返される徒労そのものを見続けているマックは気づいていない、自分以上に孤独に見える有り様を貪っていることを。そして孤独を共有したいという欲望ほど傲慢なことはない。
「もしかしてマキシモ・ヴァレンティンじゃないかい?」
 海水浴場に沿った背後の湾岸道路、そこに日がな縦列駐車して午後を貪っているタクシー群の方から声が掛かった。
「俺だよ、フリオ・グラン・プエンテ、忘れたかい?まだ忘れちゃいないだろう」
 マックはその病的に肌白い小柄な中年男のバスク訛りを忘れるはずがなかった。田舎者の自分をそれなりのセールスマンに仕立て上げてくれた班長、英会話教材販売の「マテオ商会」のグランではなかった上司フリオ・プエンテである。どうして班長がここにいるのだろう?思う間もなく机を並べた先輩が言っていた「あれはヴィゴ出身さ」の言が下りてきた。
「おまえが辞めた次の次の年かな、上の分裂に次ぐ分裂で滅茶苦茶、お袋を一人こっちへ残していたんでな、女房と娘を連れて里帰りして、タクシーの運転手ってこと。カルメンはどうしたんだ?」
 マックは言葉を探しながら腋下に汗を浮かべた。逃げるようにして辞した会社の上司に、子供ができなかった夫婦生活の喜劇というものを話すことは、初めて書き上げた戯曲をレイガダの大人たちの前で読みあげた気分だった。
「ほう、やるじゃないか、もてもてマック、あんな美人をあっさり手放すなんて。それはともかく、おまえはたしかモンフォルテじゃなかったっけ?だよな、そうそうモンフォルテからファンモンテスを北へ行ったところ」
「レイガダ村です」
「そうそうレイガダだっけ、若い時に遠乗りして行ったことがある。今となっちゃヴィゴ市内を適当に流しているけどな。仕事は?レコンキスタって?城下のマルカタ通りあたりかい?もっと湾岸道路寄りね…あの辺の魚介卸売業って言ったらドン・マカリョンが有名だけれど…あれほど大きくはない加工場ね。それはともかく、憶えているかい、ホセの奴のことなんだけど…」
 フリオは聞かれもしていないマテオ商会への恨み言を散々言い散らかして車へ戻っていった。
 気がつくと投げ釣りの老人は、投げたままの竿を砂地に差し置いて座り込んでいた。
 背を丸めて塞いで、何を思っているのだろう。断じて釣れていないことを憂いてはいない。自分と同じように「あの時に勇気をもって続けていれば」とか逆に「あの時に勇気をもって転向していれば」とかの記憶の糸を手繰り寄せては、頑なな結び目を解いた故の惨めなほつれがいつまでも愛おしいのではないか。馬鹿馬鹿しい、ゴリオ親父のように娘からの無碍な頼みに苛まれているだけかもしれない。あの人の孤独は自分の孤独ではない。そもそも言葉を棄てては生きていけないが、己の孤独を都合よく言葉に便乗させるな。マドレーヌを口にして家族への思いに浸っているフランス人じゃあるまいし。マキシモ・ヴァレンティン、優しくなるには早すぎる。浜辺で独り見るもの聞くものに詩人ぶっているのは、虚空に未だ溺れそうなほど自分が若いからだ。
 マックは元上司がだらしなく左腕を垂らしている古びたホンダへ向かった。
 世間は執拗に狭くできている。そうだ、マルカタ通りのバルへ行こう、ハメロの親父も休日のこの時間にはいないはずだ。スサーナとか呼ばれていたな、あの金髪、いなかったらいないで飲むだけだ。

 スサーナがいるバルの前でホンダを降りた。フリオが「昔のよしみ」とか言って運賃を取らなかったとき、感謝よりもフリオとまた出会うという現実に倦怠を覚えた。ワインが酢になるのを待てるのも待てないのも己の気分次第。いつも入り口近くにいるスサーナがいない。こうまで熱くなったらカニャ(生ビール)しかないだろう。
「マキシモ!背中にいい汗をかいているじゃないか」
 一口飲んでから声をかけてほしかったような不貞腐れ面で、マックがテーブル席へ振り返るとハメロの姿はなかった。ずっと奥にグラスを掲げたセルカがいる。そして背を向けて笑っていたスサーナが振り向いた。
「ちょっと話がある。仕事の話じゃない」
 セルカはレアルの上下で膝出し腕まくりながら、仕事中の社長然とした表情で頷いた。スサーナへの目配せに彼女は自分のグラスをもって席を立つ。金髪がマックの胸元を過ぎたとき、力学の授業中に感じた整然とした味気なさが去来した。仕事の話じゃなければ、モンフォルテの奥からやってきたマキシモ、こんな若造なぞ放っておいて彼女と笑いあっていればいいじゃないか、自分ならそうする。
「今日は何をしていたんだ?下着の洗濯なんて言わないでくれよ」
「ボーザスの浜を歩いていたら…マドリッドにいた時の知り合いに声をかけられて…その人はここの出身でタクシーの運転手をやっているんです」
 セルカはサングリアらしき飲み物を照明に翳して最もそうに頷いている。この聞き上手そうな仕草が人望に繋がっているのだとしたら、レイガダの豚飼いの息子も見習って吃り口調を抑えこまねばならない。それにしてもレアルの白が似合っていた。
「工場長がここに入り浸っていることは誰でも知っているよ。マキシモもお付き合いなら大変だな」
 スサーナがカニャの中ジョッキの傍に音もなくサングリアのグラスを置いた。
「おしゃべりなアセンシオ工場長だから君の耳にも早速、入っているだろうが、私はモラレス家の養子で、海の向こうの飛地セウタで生まれて十三歳までそこで育った。アフリカにあるセウタとは言っても、今でもそうだが、セウタ市内で生活している限りでは、ここヴィゴや弟がいるマラガと何も大差はない。ただ背後にモロッコが控えている。カサブランカのモロッコだ。どうだ、地の果てのようなセウタでも一度は行ってみたいだろう」
 マックはカニャをさておいて喉を鳴らしながらサングリアを呷った。
「そんな大層な話じゃない。まして仕事の話じゃない。あの子知っているかい?ここではスサーナ。このバルへよく来ているなら知っているか」
 マックの脳裏では歓喜と落胆が交差する、社長から彼女を与えられるのか、彼女が社長のものだと断じられるのか。
「あの子ももう二十六歳、生まれ育ちはアルジェだが、詳しく聞いてみるとカディスの海商、私に言わせれば海賊だな、そのカディスの男とサブサハラの一族の女の混血さ」
 マックはカウンターの向こうで立ち働く金髪に思わず眼を細めるしかなかった。
「フランクフルトあたりから流れてきたドイツ女だとか思ったのか」
 セルカは初めて無邪気そうに笑ってみせた。
「マドリッドにだって金髪に染めた女は沢山いるだろう。アクアマリンのように銀色がかった青い眼のドイツ女を見たことないのかい、残忍そうな眼の。最近じゃ日本人にも金髪に染めている女がうろうろしている」
 セルカは笑いに嵌る質なのかしばらくレアルの腹を押さえていた。
「一度、海の向こうへ連れていってやるよ。さて、ここからがさらにロマンティックな話だ」
 好みはラテンで金髪は二の次と言いたかったマックは瞳孔を開くしかなかった。
「いいか、スサーナは難民として受け入れられた。正確にはアルジェリアの難民であってモロッコの難民ではない。そうさ、不穏で険悪な間柄のモロッコの難民だったら私も受け入れる筋合いはなかった。あれは十一年前だ、セウタの大学病院に勤務する親友、奴は私の命の恩人でもある、その親友の妻がアルジェリア人で、フランスはもちろんスペインにも受け入れてもらえない縁者の娘、つまりスサーナを、私が身元引受人として受け入れ対処してもらえないだろうか、と言ってきた」
 セルカが尾羽は優美なのだがくちばしが凶悪な猛禽のように思えた。
「マキシモ、私が今ここにあるのはセウタの親友のおかげなのだ。金のことはあまり言いたくないが、セウタとアルジェの役人たちにはそれなりに使ったよ」
 マックは渇きを覚えてカニャの残りを飲んだ。ハメロの親父の語り口じゃこうも刺激的ではない。それでスサーナの今現在はそのままセルカと同期なのか。
「勘違いしないでくれ。あの子がヴィゴに来た時は十五歳、同い年のヴィゴの娘たちと比べたら全くの子供、瘦せ細った子供だった。私もあの子を自分の女にするほど人生に飽きているわけじゃない」
 後になってセルカのこの時の間の置き方が絶妙すぎたように記憶している。
「先週、セウタの大学病院から連絡をもらって、私を少々悩ませているのは、彼女の、スサーナの十九歳の妹なのだ」
 マックはサングリアのグラスを取って、自分も猛禽として飛翔しなければと覚悟した。

                                       了
ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件

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